
蟹山昇宏税理士事務所(大阪・本町)が解説します。
freee給与明細を電子化して法人コストを削減する完全ガイド
freee給与明細の電子化とは、紙で印刷・配布していた給与明細をクラウド上に切り替え、従業員がスマートフォンやパソコンからいつでも確認できるようにする仕組みです。
毎月の給与計算のたびに、こんなお悩みを感じていませんか?
- 「給与明細の印刷・封入・配布に毎月1〜2時間かかっている」
- 「在宅勤務の従業員に郵送するコストが地味にかさんでいる」
- 「弥生やExcelで計算した給与データを手入力で会計ソフトに転記している」
freee人事労務のWeb給与明細機能を使うと、印刷・封入・配布の工数がゼロになります。従業員30名の会社では年間で数万円〜十数万円のコスト削減が見込め、経理担当者の月次作業も大幅に軽減できます。
この記事では、電子化に必要な法的要件から設定手順、導入コストの試算、よくあるトラブルの対処法まで、freee認定5つ星アドバイザーの税理士が実務ベースで解説します。
freeeで給与明細を電子化すると何が変わるか
freeeで給与明細を電子化すると、毎月の印刷・封入・配布工数がゼロになり、会計ソフトへの給与データも自動連携できます。紙明細の運用と比べると、従業員1人あたり月2〜3分の作業時間と一般的に数十円程度の印刷コストが削減されます。在宅勤務者への郵送費(切手代等)がかからなくなることも大きなメリットです。
紙の給与明細が毎月発生させているコストの実態
紙の給与明細は「ただ印刷するだけ」に見えますが、実際にはいくつかのコストが積み重なっています。
- 用紙・トナーコスト:1人あたり月一般的に数十円程度
- 封入・仕分け工数と人件費:1人あたり月2〜3分(30名なら月60〜90分)の人件費
- 在宅勤務者への郵送費:1通あたり切手代等(一般的に100円前後)
- 保管スペース:紙の明細は7年間の保存義務あり(所得税法)
当事務所のお客様の事例では、従業員50名規模の会社でも給与明細の封入作業だけで月次に2時間以上かかっているケースがありました。人件費に換算すると、時給2,000円の担当者が行う場合、月4,000円・年間48,000円のコストになります。
電子化後に削減できる3つのコスト(印刷・封入・配布工数)
電子化によって削減できるコストは、大きく3つに整理できます。
- 印刷・消耗品コスト:用紙・トナー代がゼロになります。年間で数千円〜数万円の節減が見込めます。
- 封入・配布の人件費:毎月の封入・仕分け・手渡し作業がなくなります。担当者の月次工数を30〜90分短縮できます。
- 郵送費:在宅勤務者や遠隔地勤務者への郵送が不要になります。従業員の半数が在宅勤務の場合、月数千円〜数万円の節約になります。
freee人事労務のWeb給与明細機能の概要
freee人事労務では、給与計算を確定した後にワンクリックで「Web給与明細」として従業員に公開できます。従業員はfreeeのアプリまたはブラウザ、LINEからいつでも自分の給与明細を確認でき、過去の明細もクラウド上に保管されます。
主な機能は以下のとおりです。
- 給与計算確定後のワンクリック公開
- スマートフォン・PCどちらからでも閲覧可能
- 過去の給与明細を従業員本人がいつでも参照可能
- 修正が必要な場合は画面上で修正→再公開が可能
紙明細と電子明細の違いを以下の比較表で確認してください。
| 項目 | 紙明細(従来) | freee電子明細 |
|---|---|---|
| 印刷・用紙コスト | 月1人あたり一般的に数十円程度 | 0円 |
| 封入・配布工数 | 月1人あたり2〜3分 | ゼロ |
| 過去明細の参照 | 紛失リスクあり | スマホやPCでいつでも確認できる |
| 修正・再発行 | 印刷のやり直しが発生 | 画面上で修正→再公開 |
| 会計仕訳との連携 | 手入力または別ソフト | freee会計へ自動転送 |
| 郵送コスト(在宅勤務者) | 1通あたり切手代等(一般的に100円前後) | 0円 |
電子化に必要な法的要件と従業員同意の取り方
給与明細の電子化には、所得税法第231条に基づく従業員の個別同意が必要です。同意を得た従業員は電子明細、同意していない従業員は紙明細と、混在運用も認められています。法的要件を押さえたうえで進めることで、トラブルを防げます。
所得税法第231条の規定と電子交付の条件
給与明細の電子交付は、所得税法第231条第2項に根拠があります。電子交付を行うには、以下の条件を満たす必要があります。
- 従業員の承諾:あらかじめ従業員から電子交付の承諾を書面またはメールで取得する
- 閲覧環境の確保:従業員が給与明細を閲覧できる環境(PC・スマートフォン等)を提供または確認する
- 電磁的方法での交付:電子メール・Webシステムなど、法定の方法で交付する
国税庁のガイドラインでは、従業員が同意を撤回した場合は紙明細に戻す対応も求められています。この点を社内規程に明記しておくと安心です。
従業員同意書のポイント
同意書は難しく考える必要はありません。以下の5つの項目を含めれば、法的要件を満たせます。
- 電子交付の対象(給与明細・賞与明細など)
- 使用するシステム名(freee人事労務のWeb給与明細)
- 閲覧に必要な環境(スマートフォン可)
- 同意の撤回手続き(いつでも撤回可能である旨)
- 同意年月日・氏名の記載欄
freee人事労務では、システム内でオンライン同意の仕組みを持つため、紙の同意書なしに従業員の同意を記録・管理できます。入社手続きと合わせてオンラインで完結できるのは、freeeならではの利便性です。
同意しない従業員への対応と紙・電子の併用方法
「従業員全員が同意しないと電子化できない」と思われがちですが、そうではありません。同意した従業員だけ電子化し、同意していない従業員には引き続き紙明細を配布する混在運用が認められています。
全員の同意を待たずに導入を始め、徐々に移行していくアプローチがおすすめです。
freee人事労務での給与明細電子化の設定手順(5ステップ)
freee人事労務でWeb給与明細を有効化する手順は5ステップです。最初の設定は30分程度で完了し、2回目以降は給与計算確定後のワンクリックで公開できます。従業員への通知はメールまたはSlackで自動送信されます。
STEP1〜2:Web給与明細の有効化と従業員アカウント発行
まずfreee人事労務の給与メニューから給与確定します。
- STEP 1:従業員登録を行う freee人事労務の従業員登録を行います
- STEP 2:従業員にfreeeアカウントを発行する 「従業員」メニューから対象の従業員を選択 → 従業員のメールアドレスを入力して招待します。招待メールが届いた従業員が承認すると、アカウントが有効化されます。
初めて設定する場合、既存従業員全員への招待メール送信は「一括招待」機能を使うと効率的です。従業員数が多い場合でも、CSVで一括処理できます。
STEP3〜4:給与計算確定後のワンクリック公開と通知設定
- STEP 3:給与計算を確定する 毎月の給与計算が完了したら「給与確定」ボタンをクリックします。確定前であれば何度でも修正できます。確定後の修正は「再計算」機能で対応します。
- STEP 4:給与明細を公開する 給与確定後、「給与明細を公開する」ボタンをクリックするだけで、同意済みの従業員全員にWeb給与明細が公開されます。公開と同時に通知メールが自動送信されます。
STEP5:Slack・メール通知で従業員に確実に届ける方法
- STEP 5:通知設定を最適化する freee人事労務では、給与明細公開時の通知方法をメール・Slack・モバイルアプリ・LINEから選べます。Slack連携する場合はfreeeアカウント管理から「事業所管理」→「通知設定」→Slackの「アカウント連携」をクリックします。
Slack通知を設定しておくと、給与明細が公開されたことが即座に従業員に届きます。「明細を見ていない」というトラブルも減り、問い合わせ対応の工数が削減できます。
freee人事労務の料金と導入コスト対効果の試算
freee人事労務の月額費用は従業員数とプランによって異なります。給与明細電子化による印刷・郵送・工数コストの削減額と比較すると、多くの法人で導入費用を上回るメリットが生まれます。IT導入補助金を活用すれば、初期費用をさらに抑えられます。
プラン別月額費用の比較表
freee人事労務の主なプランと月額費用(税抜)は以下のとおりです(2026年4月時点の当事務所調べ。最新の料金はfreee公式サイトでご確認ください)。
| プラン名 | 月額基本料金(税抜) | 従業員追加料金(税抜・6名以降1名あたり) | 主な機能 |
|---|---|---|---|
| ミニマム | 月払い2,600円〜/年払い2,000円〜 | 400円/月 | 給与計算(固定時間制)・Web給与明細・年末調整・マイナンバー管理 |
| スターター | 月払い3,900円〜/年払い3,000円〜 | 600円/月 | ミニマム+フレックス・変形労働対応・入退社手続き・社会保険電子申請 |
| スタンダード | 月払い5,200円〜/年払い4,000円〜 | 800円/月 | スターター+勤怠打刻・勤怠ワークフロー・カスタム項目 |
| アドバンス | 月払い7,150円〜/年払い5,500円〜 | 1,100円/月 | 全機能+人事レポート・セキュリティ強化・直通電話サポート |
上記は基本料金です(5名まで含む)。6名以降は1名ごとに追加料金が発生します。年払いは月払いより割安です。最新の料金はfreee公式サイトでご確認ください。
従業員30名・50名・100名別のコスト削減シミュレーション
電子化による年間コスト削減額のシミュレーションです(当事務所試算)。印刷コスト30円/人・月、工数2.5分/人・月(時給2,000円換算)、在宅勤務者比率20%(郵送費100円/人・月)の条件で算出しています。実際の削減額は会社の状況によって異なります。
| 従業員数 | 印刷コスト削減(年) | 工数コスト削減(年) | 郵送費削減(年) | 合計削減額(年) |
|---|---|---|---|---|
| 30名 | 約10,800円 | 約30,000円 | 約7,200円 | 約48,000円 |
| 50名 | 約18,000円 | 約50,000円 | 約12,000円 | 約80,000円 |
| 100名 | 約36,000円 | 約100,000円 | 約24,000円 | 約160,000円 |
これはあくまで直接コストの試算です。給与データが会計ソフトへ自動連携されることで、手入力の転記ミスや修正対応コストも削減できます。月次決算の精度向上という間接的なメリットも大きいです。
社労士事務所に初期設定してもらいつつ、freeeの費用を抑える方法
freee人事労務を社労士事務所に初期設定してもらいつつ、freee人事労務をお得な料金で使用することができます。
社労士事務所の顧問契約とあわせてfreee人事労務を導入を検討したい方はご相談ください。
また、クラウド会計導入支援サービスでは、freee人事労務の導入から運用定着までを一括でサポートしています。
freee給与明細電子化でよくあるトラブルと対処法
freee給与明細の電子化で多いトラブルは「従業員がアプリにログインできない」「修正が必要になった」「紙明細を求める声が出た」の3つです。いずれも事前の対策と手順を知っておけば、スムーズに解決できます。
従業員がアプリにログインできない場合の対処
最も多いトラブルは「招待メールが届かない」「パスワードを忘れた」です。対処法は以下のとおりです。
- 招待メールが届かない場合:迷惑メールフォルダを確認するよう従業員に伝える。それでも届かない場合は、管理者画面から招待メールを再送します。
- パスワードを忘れた場合:freeeのログイン画面から「パスワードを忘れた方はこちら」でリセットできます。管理者が代わりにリセットする権限はないため、従業員本人に操作してもらいます。
- スマートフォンのOSが古い場合:freeeアプリはiOS・Androidの最新2バージョンをサポート対象としています。古いOSの場合はブラウザからのアクセスを案内します。
給与明細の修正・再公開が必要になったときの手順
給与計算確定後に誤りが発覚した場合の手順は以下のとおりです。
- freee人事労務の給与管理画面から対象月の給与を選択する
- 「再計算」または「修正」ボタンをクリックして、誤りのある項目を修正する
- 修正後に「給与確定」し、「給与明細を再公開する」ボタンをクリックする
- 従業員に修正した旨を別途連絡する(システムの通知に加え、口頭またはメールで補足するとトラブルを防ぎやすいです)
紙明細の場合は「刷り直して再配付」という手間がかかりますが、freeeならシステム上で数分で再公開できます。修正履歴もシステムに残るため、後日確認が容易です。
電子化後も紙明細を求める従業員への対応方針
電子化に慣れていない従業員や、スマートフォンを持っていない従業員から「紙でほしい」という声が出ることがあります。法的には同意のない従業員への紙交付を続けることが義務ですので、対応を断ることはできません。
おすすめの対応方針は以下のとおりです。
- 同意撤回の申請窓口を明確にしておく(労務担当者への口頭申請でよいか、書面が必要かを規程に明記)
- 電子化のメリット(過去明細をいつでも見られる、スマートフォンで確認できる)を丁寧に説明し、再同意を促す
- 無理に電子化を強制しないことで、職場の雰囲気を損なわずに移行できます
freee人事労務×freee会計の連携で経営の見える化を実現する
freee人事労務とfreee会計を連携すると、給与確定と同時に仕訳が自動生成されます。月次決算の締め時間が短縮され、人件費の推移をリアルタイムで把握できます。税理士と月次データを共有することで、経営判断のスピードも上がります。
給与データが自動で仕訳転送される仕組みと月次決算の短縮効果
freee人事労務で給与計算を確定すると、freee会計へ給与仕訳が自動転送されます。転送される仕訳は以下のような科目で自動生成されます。
- 給与・賞与の支払額
- 社会保険料の会社負担分・従業員負担分
- 源泉所得税の預り金
- 住民税の預り金
従来は給与ソフトで計算した結果を会計ソフトに手入力またはCSVで取り込む作業が必要でした。freeeの連携では、このデータ移行作業がゼロになります。当事務所のお客様の事例では、月次決算の締め作業が平均2〜3日短縮されたケースがあります。
freeeとbixidを使った月次決算の効率化についても、あわせてご覧ください。
bixidとの連携で人件費の推移をリアルタイムに把握する
bixid(ビサイド)はfreee会計と連携して、月次の損益・キャッシュフローをわかりやすいグラフで表示する経営管理ツールです。freee人事労務→freee会計→bixidという流れで、給与確定から人件費の見える化まで自動で完結します。
人件費は中小企業の固定費の中で最も大きな割合を占めます。一般的に製造業では売上高の15〜30%、サービス業では30〜50%程度と言われています。この推移をリアルタイムで把握することで、採用・人員配置の意思決定が速くなります。
税理士と月次データを共有して経営判断スピードを上げる方法
freeeに税理士を招待する機能を使うと、税理士が会社のfreee会計・人事労務データをリアルタイムで確認できます。月次の訪問や電話でのやりとりを待たずに、数字を共有した状態で経営判断の相談ができます。
当事務所では、freee会計とbixidのデータをもとに月次の経営会議を対面またはオンラインで実施しています。給与明細の電子化は、この経営サポート体制の入口にもなります。
freeeで経理を自動化する方法まとめでは、freeeを使った経理自動化の全体像を解説しています。合わせてご参照ください。
freee給与明細電子化の導入でつまずかないための3つのチェックポイント
freee給与明細電子化の導入でつまずかないためのポイントは、社内規程の整備・移行タイミングの選定・専門家への相談の3点です。事前にこれらを確認しておくことで、スムーズな運用開始につながります。
導入前に確認すべき社内ルール・規程の整備
電子化導入前に、以下の社内ルールを整備しておくことをおすすめします。
- 就業規則・給与規程の確認:給与明細の交付方法が紙交付と明記されている場合は、電子交付を含む規程に改定が必要です。
- 同意書・同意撤回の手続き規程:従業員の同意取得と撤回の手順を文書化します。
- システム利用ポリシー:パスワード管理・デバイスのセキュリティ要件を明確にします。
就業規則の改定は、会社によっては労働組合や過半数代表者への意見聴取が必要です。10名以上の従業員がいる場合は労働基準監督署への届出も必要になります。これらの対応に不安がある場合は、社労士や税理士に相談するとスムーズです。
既存の給与計算ソフトからfreeeへの移行タイミング
freeeへの移行は、年末調整や賞与計算のタイミングを避けることをおすすめします。最も移行しやすいタイミングは以下のとおりです。
- 1月〜3月:前年の年末調整が終わった後で、次の賞与まで余裕がある時期
- 4月(新年度):新入社員の入社と合わせて切り替えると、データ移行量が最小限に
- 7月〜8月:賞与計算が終わった後(7月賞与が多い場合)
弥生会計からfreeeへの移行手順では、既存ソフトからの移行における具体的な注意点を解説しています。
大阪の税理士(freee認定アドバイザー)に相談するメリット
freeeの設定だけなら自社でも対応できますが、給与計算・会計・税務の全体最適を考えると、freee認定アドバイザーの税理士に相談することで大きなメリットがあります。
- freeeの設定最適化:勘定科目・部門・従業員区分の設定が適切かを確認できます
- 節税・社会保険の最適化:給与設計と税務・社会保険の観点から最適な設定を提案できます
- 月次決算への連動:給与データを活かした月次決算体制の構築をサポートできます
- 社労士事務所との連携:freeeに習熟した社労士事務所をご紹介することができます
当事務所はfreee認定5つ星アドバイザーとして、大阪を中心とした中小企業のfreee導入・運用をサポートしています。初回30分は無料のWeb面談でご相談いただけます。
freeeとマネーフォワードの法人向け比較もあわせてご参照ください。自社に合ったクラウドソフト選びの参考になります。
まとめ:freee給与明細電子化で法人コストを削減するポイント
freee給与明細の電子化は、毎月の印刷・封入・郵送という小さなコストの積み重ねを一気に解消できる施策です。所得税法第231条に基づく従業員の個別同意を取得し、法的要件を満たしたうえで段階的に進めることで、安全に導入できます。当事務所試算では従業員30名の会社で年間約48,000円のコスト削減が見込まれます。freee会計・bixidとの連携で月次決算の自動化も同時に実現できます。
- 電子化により、印刷・封入・郵送コストが大幅に削減される(従業員30名で年間約48,000円の削減が見込める)
- 所得税法第231条に基づき、従業員の同意を取得することが法的要件。同意した従業員のみ先行電子化も可能
- freee人事労務のWeb給与明細は5ステップで設定でき、2回目以降はワンクリックで公開できる
- IT導入補助金を活用すれば、初期費用を抑えてfreeeを導入できる
- freee会計・bixidとの連携で、月次決算の自動化と経営の見える化も同時に実現できる
- 社内規程の整備・移行タイミングの選定・専門家への相談が、スムーズな導入の鍵
freeeの導入や給与明細電子化について、「自社の場合どうすればよいか」を個別に確認したい方は、当事務所へお気軽にご相談ください。
よくある質問(FAQ)
freee給与明細の電子化に関するよくある質問をまとめました。追加費用・従業員同意・法的根拠・保存期間など、導入前に気になるポイントを7問のQ&A形式で解説します。個別のご事情については、当事務所の無料Web面談でご相談いただけます。freee認定5つ星アドバイザーの税理士が実務ベースでお答えします。
Q1. freeeで給与明細を電子化するのに追加費用はかかりますか?
freee人事労務のWeb給与明細機能は、各プランの月額料金の範囲内で利用できます。給与明細の電子化だけのために追加料金が発生することはありません。freee人事労務を契約していない場合は、プランの契約が必要です。
Q2. 従業員全員の同意が取れていない場合、一部だけ電子化することはできますか?
できます。freee人事労務では「電子配付」「紙配付」どちらにも対応できます。同意した従業員から順次電子化を進め、同意していない従業員には引き続き紙明細を配布する混在運用が可能です。
Q3. freee人事労務を使っていない場合でも給与明細を電子化できますか?
freee人事労務を使っていない場合、freeeのWeb給与明細機能は利用できません。ただし、他の給与ソフトにも電子明細機能を持つものがあります。freee人事労務への移行を検討されている場合は、当事務所へご相談ください。
Q4. 電子化した給与明細は何年間保存されますか?
freee人事労務で電子化した給与明細は、freeeのクラウド上に保存されます。契約が継続している間は過去のデータにアクセスできます。所得税法上の保存義務期間(7年)を満たすため、サービス継続期間中はデータが保持されます。
Q5. 給与明細の電子化は所得税法上の法的根拠は何ですか?
所得税法第231条第2項が根拠です。「給与等の支払者は、給与等の支払いを受ける者の承諾を得て、書面に代えて電磁的方法により給与所得の源泉徴収票に記載すべき事項を提供できる」と規定されています。従業員の個別同意が必要な点がポイントです。
Q6. freeeのWeb給与明細に対応しているデバイスは何ですか?
freeeのWeb給与明細は、スマートフォン(iOS・Android)、タブレット、PCブラウザのいずれからでも閲覧できます。freeeアプリをインストールしなくてもブラウザ経由で確認できるため、スマートフォンの機種を選びません。
Q7. 給与明細を電子化すると税務調査の際に問題になることはありますか?
電子化した給与明細は税務調査においても有効な資料として認められます。所得税法の要件(従業員の同意・適切な電磁的方法)を満たして運用していれば問題ありません。freeeのシステムは法令に準拠した設計になっていますが、従業員同意の記録を適切に保管しておくことをおすすめします。
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給与明細の電子化をきっかけに、経理全体の効率化や節税対策を検討される方も多くいらっしゃいます。以下の記事では、freee導入後の月次決算の活用方法や、税理士への相談費用の目安、大阪の中小企業向け節税対策など、経営に直結するテーマを実務ベースで解説しています。あわせてご参照ください。
著者情報
この記事は、freee認定5つ星アドバイザーの税理士・蟹山昇宏が執筆しました。大阪市中央区(本町駅徒歩3分)で中小企業の経理自動化・freee導入・月次決算を支援しています。近畿税理士会所属(登録番号138494号)、認定経営革新等支援機関。「わかりやすく、ていねいに」をモットーに、実務に直結した情報をお届けします。
蟹山 昇宏(かにやま のりひろ)|税理士
近畿税理士会所属(登録番号138494号)。蟹山昇宏税理士事務所 代表。大阪市中央区安土町(本町駅徒歩3分)。freee認定5つ星アドバイザー、bixider認定事務所、認定経営革新等支援機関。中小企業の節税・freee導入・資金調達を一貫して支援。「わかりやすく、ていねいに」がモットー。


