こんにちは、税理士の蟹山昇宏と申します。
本日は、お忙しい中、当HPをご覧いただき、誠にありがとうございます。
私は大阪の本町でITに強みを持つ税理士事務所を運営しています。
ここ最近、新規で会社設立をされるIT企業やフリーランスの方からfreeeに関するお問合せが非常に増えています。
なぜfreeeが注目されているのでしょうか?従来型の会計ソフトとはどう違うのでしょうか?
今回は、特にお問合せが多い「freeeで会社の経理を自動化する方法」について、freee公式の認定アドバイザーであるfreee専門税理士が解説します。
freeeとは。なぜfreeeが選ばれるのか
なぜfreeeが選ばれるのでしょうか。
結論からお伝えすれば、「freeeが業務効率化をもたらすテクノロジー」だからです。
中小企業の経理を一番身近な存在としてサポートしてきた専門家は税理士でしょう。
簿記や経理、確定申告、法人の決算を税理士のサポート無しで行うことは困難です。
従来は、税理士や経理の知識がある担当者が手作業で会計ソフト(PCインストール型)に入力し、経理することが一般的でした。
最近はITの進歩によって、インターネット環境さえあれば、はじめて経理をする人でも直感的に操作ができる会計ソフト(クラウド型)が主流になりつつあります。
PCインストール型の会計ソフトからクラウド型の会計ソフトにシフトしているように感じます。
少し古いデータですが、設立1年未満の法人の53.1%がクラウド会計ソフトを選択しているというデータがあります。
法人設立年数別に会計ソフトの導入形態を分析したところ、起業・独立直後や設立から間もないベンチャー企業等の法人ほどクラウド利用率が高いことが分かった。法人設立1年未満では53.1%と最も高く、5割を超える結果となった。1年以上~2年未満は41.2%、2年以上~3年未満は40.4%と続く。新設法人ではクラウドの利用が主流となっており、価格の安さや導入の容易さ、操作のしやすさなど、クラウドならではの特長を有効に活用しているものと見られる。
株式会社MM総研「クラウド会計ソフトの法人導入実態調査(2016年9月実施)」より https://www.m2ri.jp/release/detail.html?id=201
上記記事によると、クラウド会計ソフトの導入シェアの1位はfreeeです。
freeeの利用率は36.6%と最も高く、2位の弥生会計オンラインで26.7%、3位のマネーフォワードで10.7%です。
なぜfreeeが選ばれるのでしょうか。
それはfreeeが業務効率化をもたらすテクノロジーだからです。
freeeは「多重入力作業が必要となるツール自体を減らす」「紙やツールへの入力・転記作業を減らす」といった設計思想を持っています。
経理業務が長年抱えていた、業務が逼迫するという課題をITテクノロジーによって解決しようということです。
ITのテクノロジーは今後ますます重要なものになると私は確信しています。
freeeは経費精算や請求書発行といった経理業務の上流工程までを含めた一体的な設計により、経理業務の枠を超えたバックオフィス全体の業務効率化をもたらします。
税理士にとっては、業務の時間短縮と正確性が上がるというとても良い技術革新です。
経営者にとっては、経営数値が早期かつ正確に把握できるようになり、将来ビジョンを実現する意思決定に役立ちます。
近畿税理士会の会長を歴任された、税理士である宮口定雄先生も次のように述べられています。
「税理士業界の歴史を変え、税理士制度の将来を根底から発展させるのはITですよ」
僕、税理士が好きなんです-宮口定雄"税理士制度"の魅力を語る-株式会社清文社より
freeeの特徴
freeeの特徴を解説します。
freeeは、「業務効率化」と「早期経営状況可視化」という中小企業が抱える課題を解決するツールです。
freeeの特徴としては、あらやる業務を1つのシステムに統合し一度入力したデータは二度と入力させない仕組みによって、企業が持つ資産を管理し経営に役立てるという手法・概念がfreee最大の特徴です。
- freeeの経理で真っ先に押さえておく機能としては次の2点です。
- 自動取得機能
- 自動仕訳機能
自動取得機能と自動仕訳機能をうまく活用することで、手入力での記帳の大部分を不要にするオペレーションを構築することが可能です。
自動取得機能
freeeはクレジットカードや銀行口座などの外部サービスと連携しています。
クレジットカード明細や銀行データなどの外部サービスから取得可能な電子データがある場合、freeeを使うと経理が自動化する可能性が高いです。
当事務所では、できるかぎり電子データをそのまま取り込み自動処理することで転記作業自体をなくすことを目指しており、記帳の正確性と経理業務圧縮の観点からも、クライアント企業様には経理を自動化するご提案をしています。
外部サービスとの連携方式API
freeeでは「API連携方式」という利便性が高く安定的な方式を用いて、1,000を超える金融機関との口座連携を実施可能です。
私が税理士事務所で勤務していた頃、膨大なお客様の通帳データを泣きながら手入力していました。
今はインターネットバンキングの通帳データを会計freeeに流し込めるため、人間が手入力することはなくなりました。
自動仕訳機能
freeeは自動取得したデータを「自動で経理」する機能があります。
銀行明細の摘要から勘定科目や消込を推測する機能が実装されており、担当者はfreeeが推測した仕訳が正しいか否かを確認・修正するのみとなります。
登録した仕訳は「自動登録ルール」として設定することができるため、毎月発生するガス代などの処理であれば、一度設定することによって翌月以降はfreeeが推測をかけて経理が自動化します。
自動取得機能と自動仕訳機能はfreeeでの経理を自動化する核心的な技術であり、多くの人にfreeeが選ばれている特徴です。
freeeで経理を自動化するおおまかな流れ
freeeで複式簿記の記帳をするうえで必要なおおまかな流れを解説します。
記帳を効率化するための解説となりますので、あなたの経理処理の時間を大幅に短縮することが可能です。
さらに手作業が少なくなるため、入力ミスや確認作業を削減することも可能です。
実際にどうやって口座を同期するかなどのおおまかな流れをご紹介します。
銀行口座・クレジットカードの登録
会計ソフトで経理をするうえで避けては通れない作業が銀行口座やクレジットカードの明細入力です。
freeeの場合は自動取得機能がありますので、通帳のコピーやクレジットカードの明細を手入力することは無くなります。
お手持ちのオンラインバンキングやクレジットカードのデータと同期することで、freeeにある程度数字が入るため非常に便利です。
日付、摘要、金額、残高は読み取りが可能であるため、勘定科目と消費税の区分を人間が初期登録します。
同期した情報を、「自動で経理」というfreeeの機能を使って、1クリックで帳簿付けをすることができます。
同期の特徴
- 一度設定をすれば、自動でfreeeに情報が取り込まれます。
- freeeへ数値を入力する手間がなくなり、経理処理時間を短縮できます。
- 手作業が少ないため、入力ミスのリスクやその確認の手間を削減できます。
- 自動予測機能や学習機能により、勘定科目の入力は自動化できます。
- スマートフォンやタブレットなどを通じて、移動中に1クリックで帳簿付けをすることができます。
- (自動同期の場合)明細の照会期間を過ぎてしまい、freeeに取り込みを忘れる心配がありません。
- 銀行と同等のセキュリティ水準でデータを管理しているので、セキュリティは堅牢です。
- 過去のデータを何か月遡って取得できるかは銀行ごとによって異なります。
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